マルゾッキボンバーZ1のオイル交換
と
ややオーバーホール
最近のMTBにはあたりまえのようにサスペンションついてますが、ダンパーのためにサスペンションオイルが入ってます。サスを使っていると、スプリングとチューブの内壁とか、の摩擦によって出るモノとかで汚れてきます。オイルの粘土が低下してきて減衰が弱くなるようです。この変化を感じ取れるかどうかはビミョーな気がしますが、オイル交換することで元に戻るかも。別に交換しなくてもサスが壊れるってことはあまり無いでしょう。少なくともぼくのオートバイは10万キロノーメンテらしいですが、「別にー」という感じです。なんとなく交換したい人は交換しよう。減衰率を変えたい人も交換しよう。こまめに変えても意味あるの? 何十時間ごとに交換とかあったかな? オートバイでは走行1万キロ、または2年毎とかなってます。
ということで、なんとなく交換してみることにしました。オイルシールがいかれてオイル漏れてる人はオイルシールも交換しよう。自転車のサスのオイル交換はバイクに比べて余裕です。片手で車体を持てるってとことか。
今回ためしてみるのはマルゾッキ ボンバーZ1 QR20です。130ミリスローク、オイルバス式で、ダンパーロッドタイプ。
交換前に用意するものは
1 サスペンションオイル
2 スパナとか一般工具
3 ノギス
4 スポイト
5 シリコングリスとかモリブデングリス
6 オイルシールも変えるならオイルシール(ダストシールもあればそれも)
7 オイルシールかえるならフォークオイルシールプッシャ(スライドハンマー)か塩ビパイプ
1のオイルは自転車やさんで買ってもいいし、オートバイ用でもいいと思う。ワコーズとかはいろんな番手が売ってる。まあ混ぜればいいんですけど。一番お勧めはヤマハのかな。安いし。大体のサスのオイルは10番が標準(少なくともバイクは)。他に15、5があり、5のほうが減衰弱い。他に倒立のカートリッジ用がある。ヤマハのオイルは1リットルで1500円くらいかな。カヤバはその二倍。南海部品やドライバースタンドなんかで買える。その辺のオートバイ店でも売ってくれる。YSPとか。
作業前にオイルレベルか、オイル量を調べておく。わからないときはオイル捨てる前にオイルレベルを計る。
さて、左が今回の実験タイトなるマルゾッキ ボンバーZ1 2000年モデル 定価9〜10万円くらいらしい。21500円で購入。 130ミリストロークのイケイケのサスです。 |
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まずはトップブリッヂ じゃなくて何でしたっけ? 上の部分を外すため、ここのねじを緩める |
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で、この辺にC字クリップがあるのでこいつも外す。精密ドライバーとかで外せばよい |
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上に引っ張ると抜ける。あんまり強引に引っ張ってしまうとこじってしまうかも。たぶん平気だとおもうけど。できれば下のとこのつながってるところ、名まえわからないけどNCフライスでこった形に仕上がってるところ も外して左右別々に外すべきかな。 |
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で、このプリロード調整の青いやつを外す。横の芋ねじを緩めれば取れる。 別に後で外してもいい |
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するとEリングがあるので、こいつも外す。マイナスドライバーとかで押すか、ペンチとかで外せばいい。 別に後で外してもいい。 |
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ヘッドキャップを緩める。で、外す。パイプが回って外れないかもしれないので、トップブリッジがついてる時点で緩めとくと良い。 今回はこの状態で外せた。 |
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外すとスプリングとか出てくる。逆さにすると当然オイルがこぼれるので注意 |
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Eリングを外してあれば、上に引っ張るとヘッドキャップが取れる。 のこってるやつも。右に?まわせば取れる |
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とった後。ダンパーロッドは落ちていきます。 スプリングを取り出す |
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そしたら、入ってたオイルを捨てる。間違っても下水に流すようなことはしてわいけない。 とりあえずペットボトルとかに入れとけばいい。100円ショップで買ったジョウロ使用。ひらべったい靴箱なんかもいい。 オイルを残さず出すのは難しい。パイプストロークさせたり、ダンパーロッドをストロークさせて捨てる。逆さにしてしばらくほっとくと良い。 |
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オイルは真っ黒である。 別にこのくらいは普通。びびってはいけない。 あとでガソリンスタンドとかで引き取ってもらうか、エンジンオイルを捨てるオイルパックとかで処理。
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上の方法だけだとオイルが少しのこる。ひまな人は分解してしまうのもいい。フォークの下のボトムキャップを外す。オートバイのフォークだと、ここがねじロックされていてエアインパクトレンチとかがないと外すのが困難だけど(中身が空転してしまって)、これは簡単に外せた。ダンパーロッドを少し引っ張りながらまわせば外れると思う。 |
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そしたら、ダンパーロッド引っ張って、ダンパーユニットを取り出す。下にある短いスプリングがネガティブスプリング。 こいつもダンパーロッド動かすとオイル出てくるよ。 フォークのほうもひっくり返してしばらくほっとくとオイル出てくる。 ブレークリーンやパーツクリーナーできれいにしてもいいけど、それにそんなに価値があるかはびみょーなきがする。本体のほうにはオイルシールがついてるので、変な液体で洗うのはよくない。外せばいいけど。 ちなみにダンパーロッド外した状態でフォークパイプ引っ張ると、パイプぬけるんで注意。
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モト道理にくんでいって、スプリングを入れる前にフォークオイルを入れて、オイルレベルを合わせる。メスシリンダーでオイル量をはかって入れるか、油面の高さで合わせる。普通はメスシリンダーなんて持ってないので、オイルレベルで見るのが普通。 フォークオイルを一回入れて、そいつ捨てて、も一回入れたほうが中身きれいにできる。自転車のオイル量は少ないので余裕でそんなこともできる。バイクだと左右で500ml使うからそうかんたんにできないけど。 |
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オイルレベルはフォークを下までストロークさせた状態で計る。 図のようにスポイトとノギス、定規なんかでやる。パイプの上端から油面まで、このZ1では今回は55ミリ。マルゾッキのホームページに乗ってます。 スポイトの先から55ミリのとこにしるしをつけて印をパイプ上端にあわせて吸い取るとか、いろいろ。 レベルが違うと結構減衰が違ってきます。 |
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で、後はスプリング入れて、カラーいれて、キャップ付けて… とモト道理に組む。 トップブリッジ? にパイプ通すときは慎重に。ゴムのOリングにはシリコングリスでも塗っとくと良い。 |
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ということで、オイルを交換しました。走りで変わったことは… 特にありません。まぁこんなもんですよ。気分の問題?
でも、オイルシールがいかれてオイルが減ってたりする奴を直して、オイルレベルを元に戻すと明らかな違いが出ます。
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