YZF-R1のフォークオイルを交換
倒立フォークを分解してフォークオイルを交換だぜ!
まず、私のR1はとても走行距離が多い。どのくらい多いかというとこれを書いてる時点で10万3千キロである。ここまで来てるといろんなものが交換時期(をとうにすぎている)となる。どうやら、フロントフォークは10万キロノーメンテらしい… ということで、今回オイルを交換してみることにしました。
以前、スパーダの正立フォークをオーバーフォークしてオイルシールも交換していたので、倒立でもやってやるぜ! と思ったが、どうやら倒立フォークはちょっとむずかしいらしい(ダンパーロッドタイプだし?) しかし、多分ナントカなるだろう、とやってみる。
交換のときは前輪を浮かせないといけないので、10000円くらいの高級スタンドか、ジャッキ二個が必須。
フォークオイルは純正指定のヤマハ サスペンションオイル01(カートリッジ用)を用意。1リットルで2000円くらい。
今回は10万キロ達成記念ということでスライドブッシュ(カラー)とかも交換したかったのですが! YSPでスライドブッシュとかくださいときいたら「パーツリストに出てないみたいだね」どうやらヤマハではR1のスライドブッシュを売ってくれないらしい 残念だ。フォークオイルシールプッシャまで買ってたのに今回は出番なしだ。
でも10万キロ走ってるんでオイルは交換しないとね
前輪を浮かせる前に、ブレーキキャリパやフロントのアクスルシャフトは緩めておくとジャッキかけた後でも安定して外せる。 前輪外すのやジャッキの位置はブレーキディスク交換編をみて。 |
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ハンドルクランプボルトを緩める |
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トップブリッジも緩める |
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この時点でフォークトップボルトを緩めておく。外さなくていい。 フォークを外した後だとフォークは丸いのでうまくつかめず外しにくくなる |
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フォーククランプボルトを緩める。 |
ここにマイナスドライバーぶち込んで、ぐいっとひろげると、フォークが取れる。一気に落ちはしなかったかど、こじらないように慎重に。 |
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口を大きく開けたようだ。 ブレーキキャリパーはホースで吊り下げてはいけない。針金とかで浮かせておく。意味あるのかなぁ? |
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フォークの内側はいろんなゴミがこびりついて汚れている(右) 作業では下までストロークさせる必要があるのできれいにしておかないとオイルシール傷ついてオイル漏れするかも。と思ってピカールで磨いたのが左。磨くときは円周上に磨くとよいっす。たてに傷が入るのは良くない。 |
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フォークトップボルトをはずす。車体から外す前に緩めとけば簡単に外せるぜー ここから先は中にゴミとか砂とかはいるかもしれないので室内で作業した。 |
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するとばびょーんと中身が出てくる。ダンパーロッドタイプでない場合は飛んでくるキャップに額をぶつける可能性アリ。 ダンパーユニット?とスペーサー、スプリングがでてきた。 このスペーサーにあいている穴がポイント。このスペーサーを押し下げるないとダンパーユニットを固定しているナットが見えないので分解できない。この穴はスペーサー下げるためのもの。 |
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で、この状態でフォークを倒しちゃったりするとオイルで部屋がヌルヌルのべちょべちょになるので、ここでオイルを抜いておいたほうがよさそう。まぁアラカタぬけばイィ! オイルパンは僕の大好きな100円ショップで買ってきたくつ箱 10万キロ走った割にはまともなオイルだなーと思った。 |
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ヘインズによると 「板をU字型に曲げてこんなDIY工具を作れ! そしてこいつをスペーサーの穴にぶち込め!」 と書いてある。DIY工具ぅ? |
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手近にあった板をぐいっとまげてソレらしい工具を作ってみた。手ごろなネジがなかったので微妙な形状 |
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で、このDIY工具をスペーサーの穴に入れてナット締めて固定。 そして。「おりゃ」と押し下げる が、車体を支えているスプリングだけに結構反発が大きい。このままの状態で一人でやるのは無理だろう。 |
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同様に押し下げたときにナットの下に滑り込ませて固定するDIY工具。ナットが見えても戻っちゃったら意味ないしね〜 まあ、こんなの作るよりスパナ突っ込んだほうがマシだとそのうちわかったけど。 |
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で、スペーサー押し下げるのには荷を固定するときに使うストラップと |
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ラチェット式のベルトを使ってさげた。かなり困難… 下げたときにすかさずスパナを挟み込む… ベルトで下げてるからすかさずってことはないが、二人でやってるときはすかさずやらんといかんでしょう。 ま、こんなのよりもっといかした方法をあとで思いつくんだけどね! |
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で、ナットを少し緩めて、ダンパーユニットを回せば取れる。やれやれだぜ |
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ダンパーロッドの中のダンパーアジャストロッドを抜く |
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つづいてスプリングシートと |
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スプリングを抜く。スプリングには方向があるので、上側に記し(針金をかけとくとか)すればいいかなーと。 ちなみにスプリングの自由長は255mm |
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取り出した部品。 オイル交換だけなので部品はすくない。 |
で、オイルを入れる編 まず、オイルを入れる前にダンパーロッドに針金とか引っ掛けておいて、オイルを入れた後に引っ張り上げられるようにしておく。 ダンパーロッドを引き上げるための工具も存在していますが、ハリガネで十分 |
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で、フォークオイルをいれる。完全に分解したときはメスシリンダーで測っていれてもいい。 でも、フツーはオイルレベルで計る オイルを入れたらダンパーロッドを何打も上下させ、フォークもストロークさせてエアを抜く。さらにしばらくほっとく。それからオイルレベルを計りましょー |
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オイルレベルを計るにはホームセンターとかでスポイトをかっておくといいでしょう。100円くらいだった。 こいつにオイルレベルのとこにマジックで印をつけるとか、洗濯バサミをはさむとかで印をつける。洗濯バサミがイイ感じ。 R1のオイル量は98-99が477cc、2000モデルが482cc。オイルレベルは98-99が78mm、2000が74mm。 |
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で、フォークを一番縮めた状態でチューブの先端からの距離を測る。 ちょっと多めにオイルをいれて、スポイトの印を上端にあわせてちゅーっと吸い取ればいい。 |
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このあとでスプリング、スプリングシートを入れる。引っ掛けてる針金をとおすのを忘れずに。 |
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で、あのにっくきスペーサーを入れる。 |
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そしてダンパーユニットをつけようとしたが ベルトでスプリングを押し下げる方法ではうまくつけられませんでした… |
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どうしてもスペーサーを下げてダンパーロッドにつなぐことができないという危機におちいったので、ちょっとホームセンターに行ってきて左に示すパーツを買ってきたぞ! L断面のアングル3個 M6ボルト、ワッシャ適量 |
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そして左のようなものをくみ上げた? L断面のアングルを組み合わせ、スペーサーの穴にボルトを突っ込み、Lアングルの間隔を平アングルで固定。これでアノDIY工具よりも安定して固定できる |
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そして、フォークの下にアングルをうまく組んで、長い棒にねじが切ってある奴(100円くらい)を二本使って、この上下にねじを入れる。このねじを締めていくことで安定してスプリングが押し下げられるってワケ! |
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ちなみに下はこんな感じ。写真には見えてないけど、フォークの下の穴のとこにもLアングルからボルトが突っ込んであってずれないようにしている。 |
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こいつを使うとヨユーでダンパーロッドの頭が見えるまで下げられた。 ココでのヨユーとはDIY工具比であって、実際はスプリングに押されたスペーサーが右にい行ったり左に行ったりし、ダンパーロッドが曲がるんじゃないか〜 なんてことになりかねません。アウターチューブの位置(ストローク)を調節してあんまりスペーサーが動かないようにしましょう。(フォークをなるべく伸ばした状態で押し下げる、ということ) |
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そしてヨユー?でユニットを装着! 最初からこれでやれば楽だったな。 |
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はい 固定! そんでフォークキャップを締める。この状態ではフォークが回ってうまく締められないので車体につけてから本締め。 |
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スバッとフォークを通す。左右間違えるなよ! そして下のフォーククランプボルトを締める。締め付けトルクは23N・m 倒立フォークだとこの辺のトルク管理は重要です。締め過ぎると動きが悪くなります。 |
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そしてフォークトップボルトを締める。これも23N・m |
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トップブリッジのクランプボルトもしめる。これも23N・m その次にハンドルバークランプボルトも締める。これは17N・m |
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で、今回の廃オイル。10万キロもの。なかなかの黒さでコーヒーみたい。飲むな危険 飲むなよ危険 酒もオイルも飲まれるな。 |
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さて、念願だったフォークオイルも今回交換したわけですが、走って、みると「おお、これは!… よくわかんなーい」って感じでした。いつもダンパーの設定を最弱にしているからでしょうか?
オイルシールも交換するオーバーホールを行う場合はフォーク下部のダンパーロッドボルトを外して(エアーインパクトレンチがないと外しにくい))インナーチューブを引き抜いてから、オイルシールを何かで引っ掛けてアウターチューブから外します。KLXとかだとインナーチューブ外すときにオイルシールも同時に外れるんですが、R1別になります。
みなさん、フォークオイルは2万キロでこうかんしましょー
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