タンクバックほしいな〜 え?一万円? 高い! 買ってられるか!
タンクバック自作のコーナー
タンクバックって便利ですよね。地図が見やすいし、パッと荷物が取り出せたりできるし。オートバイツーリングの必需品といってもいいんじゃないっすか? 僕も欲しいと思ってNANカイ部品とかにいってみたことあるんですけど、なんだか一万円くらいするじゃないっすか! なんか高くないっすか? こんなのユニクロだったら3000円なんじゃないかなー? とかおもってずっとかわずにいたんですが、北海道にツーリングすることになって、僕のスパーダは荷物があまりつめないので無いとふべんかな〜 と 必要になってきました。そこで…
自分で作ることにしました。
やぱり僕は激安じゃなきゃダメだ。GEKIYASU!
実は以前にも走りながら地図を見るためのバックを作ったことがあって、それは100円のファイルケースに吸盤をくっつけて、タンクにくっつけて使うという、まあ地図が見られるという効果は得られたんですけど… なんか見た目がかっこ悪くて、チャックなのグローブだと使いにくいし、なんと言っても佐々木さんという人に笑われて終わったという苦い思い出があります。
そこで今回の目的
激安
地図が見やすくめくりやすい
ちゃんと荷物が入る
見た目がそれなりにかっこいい
防水
風で飛ばない
というあたりが上げられます。@とC以外はタンクバックならあたりまえみたいな性能です。今回はCの「かっこいい」をどうやってクリアーするかが問題ですね。
とりあえず@の「激安」をクリアーすべく、100円ショップに構成部品の買い付けに行きました。
激安パーツ
とりあえず右が今回仕入れた激安パーツどもです。 どれも押しも押されもせぬ激安野郎どもだ。 とりあえず個別に説明行くぜ! |
まず本体となるバック。これが100円で売られているのだ。僕はこれを見て「こいつの力を得ればGEKIYASUタンクバックができるんじゃないか?」というインスピレーションがうかび、今回の暴挙に出た火付け役です。2個買ってるのは一つは本体として、もう一つは単に布地のように部品を作るためのもの。 |
そしてマジックテープのセット。これを二個購入。A地図の出し入れを容易にするための重要パーツ。 |
クリアーケース。ビニール製。地図を入れる部分の重要な役割を果たす。透明なので、地図が見える(あたりまえ)。ツーリングマップルはB5くらいだけど、少し大きめにA4サイズ。 |
強力クリップ。別にクリップではさむわけじゃない。ただ磁石が欲しかっただけ。これを4個購入。タンクバックらしくするための必需品!でっかいのを購入。 |
そしてジップロックみたいなクリアパック。防水のため使用。無ければただのビニールでも良かったけどね。 |
これら激安大根役者野郎どもが出揃ったところで早速製作を開始。後は俺の「お裁縫技術」にかかっている!
組み立て作業
一人暮らしをするときに母親から「これももって行きなさい」とわたされた簡易お裁縫セットを取り出して作業開始。
いきなりお裁縫セットは使わず、まずはクリップをぶっ壊して中のマグネットを取り出す。 こんな丸いのが4×4で16個 |
|
片方のバックをばらして、こんな感じにまずは縫い合わせる。北斗百裂拳のごとくあたたと針を打つ。これがタンクバックの横に出ている”アレ”になる。 ここにさっきの磁石を片方に8個入れる。そして接着剤かなんかで固めておく。サイクリング部の僕は写真右上に移っている「パナレーサー リムセメント」でやった。 |
|
そしたらクリアケースにも布をつける。何でつけるかというと、この裏にマジックテープをつけるので、こうして布で隠れるようにしないとマジックテープが見えてかっこ悪いのだ。 めくりやすい、という点にも貢献している。 |
|
折り返したりでまあかっこよくやってくれ。 |
|
四隅につける。 こうしたら、この布の裏と、タンクバックの本体となるバックにマジックテープをくっつける。しかし… マジックテープは超かたい! 思わず針の後ろ側が指の皮に刺さる。素手では痛くなってきたのでラジオペンチで針を刺したり抜いたり… かなりの時間がかかる。こんなにカタイとは思いませんでしたよ。 |
ああ… 指が痛い
作業がちちとして進まぬではナイカ…
これって普通に買ったほうが良かったのかのぉ…
・
・
・
そんなか僕は夜の闇に夢を描いた
ツーリングの季節
僕はスパーダで集合場所に赴く。
タンクの上には一見ホンモノっぽいタンクバック
「あれ? タンクバック買ったの」
「これがタダのタンクバックじゃないんですよね〜」
「ん? なんだこりゃ?」
これは面白いんじゃないか?!
ということで俺の中のコスモは再び燃え始め、孤独な作業に立ち向かった。
クリヤーケース部分を本体にちくちくと取り付け、右と下の面にはマジックテープを配置。
そしてついに…
完成?
なんかそれらしいものが出来上がったぞ。毎晩毎晩こつこつと作り上げた結果がこれだ。ノベ6時間くらいはかかったかな?どれ、ツーリングマップルでも入れてみるか。
いいんじゃない?
なかなかの出来栄えに思わず笑みがもれる。マジックテープの調子もなかなかいいぞ! 一見ほんものじゃないか!
マグネット部分の裏には同じく100円で買った滑り止めの変なゴムの布を両面テープではっつけてすぺり落ちないように工夫。背負うためのベルトはとりあえずそのままにして、いざとなったら背負えるぞ! |
早速テストを開始! スパーダにできたてのタンクバックを装着!
こっこれは!
これがタンクバックをバイクにつけたところ。どこからどう見てもタンクバックだ!
そして走行テストに入る スパーダとともに暗い夜の帳のなかへとはしりだした。
ツーリングマップルのみを入れたテストでは問題なし! 次の段階へと進んだ。
バックに服とか適当に詰め込んでテスト再開。コーナーを曲がった…
ズル?
お?
バックが動いたぞ?
どうやら詰め込みすぎると磁石が浮いてしまうのと、重くなるとやはり動いてしまうようだ。
とりあえずバックの下に滑り止めのゴムシート(100円ね)をしいてみると…
かなりいいんじゃない?
どんなに曲がってもびくともしない! パンパンにバックをふくらますほどでなければ問題なさそうだぞ!
こうしてタンクバックは完成。防水としては、地図は袋に入れて、中に入れるものもなんか袋に入れてから入れることで問題なし。当初あげた目標もクリアーしている。もちろん激安においても。総額はおおよそ
1000円くらいじゃな〜い?
という激安ぶり。
ツーリングでも笑いを取るのでも何でも大活躍だぜ。雨の日も一応平気。
脅威の性能
この自作タンクバックの性能はどのの程度のものなのか? その能力を試すべく、北海道への激安ツーリングに出発した!
見よ! このタンクバックの雄姿! やや強引につまれた荷物とともにツーリングの雰囲気をばくはつだぜ! 阿武隈川 |
|
陸前高田の道の駅のそばの歩道にキャンプした。リアス式海岸をくねくね走っても落ちませんでした。 朝日に照らされるタンクバックとバイクを僕。まさかこれが手作りとは思わないだろう。 |
|
青森県の霊山、恐山に達してもおちませんでした。 タンクバックを自作したケチな心は参拝料金1000円を払って中の温入ることなど許しませんでした。 |
|
本州最北端、大間岬にてたどり着いて朝日に照らされるVT250SPADAと自作タンクバック。 ここまでこれたのも、このタンクバックの超高性能のおかげ。800キロくらいかな? |
|
大間港から北海道への短距離フェリーに乗ろうとしてもタンクバックはすぺらりませんでした。 |
|
北海道の温泉「熊の湯」で温泉が噴出していた。イオウのにおいにもびくともしませんでした。 |
|
思わずリッチに小樽のライダーハウス「おしょろ」に宿泊。この晩御飯はとても豪華だった。またいきたい |
|
北海道の最高地点「層雲峡」にたっするわいんでぃんぐでも平気。 |
|
荒々しい自然の残る羅臼に達してもタンクバックは安定! |
|
カムイワッカの湯への10キロのダートを走行してもタンクバックは落ちることは無かった。 ロードバイクでオフロードも結構面白い |
|
日本本土最東端「納沙布岬」に達っした。 この辺の店に入ると、勝手にしょっつる汁?(かにの入った味噌汁?)がもらえるっす。 |
|
フェリーで大洗に帰るときまで落ちませんでした。 |
ということで、北海道まで端っても僕の”激安スピリット”のこもったタンクバックが落っこちるようなことは無かった。無論雨いおいてもだ! 次は高速道路を走行
ということで、TRCツーリングで高速道路を走行。茨城から高速走行したが特に問題なし 箱根ターンパイク入り口でも平気! その性能に後ろに見えるR1もびっくり。(このR1は今は僕のもの) |
|
宿泊先での一枚にも自作タンクバックは違和感を感じさせないかんじぃ〜? 帰りの高速でも当然タンクバックは余裕 |
しかし…
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、スパーダは決して速いバイクではありませんよね?
「スパーダでなかったら落ちるんじゃない?」
なんて考える人もいるかもしれません。
スパーダとは就職とともにあっさりおわかれしまして、もっと速いバイクにのってみました
そのバイクは… YZF−R1!
フフ… R1なら文句は無いだろう。1998年に150馬力、177kgという世界最高のパワーウェイトレシオで世の中を席巻したマシンです。最高時速280キロ(メーターではなく正確な測定)、0発進で時速100キロまで2.2秒 だったとおもう。スパーダとはタンクのでかさとかが違うけどでだいじょうぶなんでしょうか??
季節は夏、僕は手に入れたばかりのYZF−R1(99年型)で実家に帰省した。滋賀―茨城 距離にして650キロくらい。名古屋までは峠を走り、名古屋から茨城までは高速道路とうバックにとっては過酷な試練でした。 しかも雨 夜
ということで、どこかのパーキングエリアでベンチで寝た後に撮影。自作タンクバックはこんな過酷な状況でもおちることはありませんでした。 復路は二日かけて茨城から滋賀まで下道でツーリングしてきたけど全く問題なし! これは特許ものかな。 |
というように、数々の試練をこの自作タンクバックはすばらしい性能で乗り越えたぞ! これで君もタンクバックなんて買う気なくなっただろう! さあ君もタンクバックを作って僕と握手!
そうそう、バックの下に滑り止めを入れ忘れるといとも簡単に落っこちます。紀伊半島で落っことしました… 車に踏まれなくて良かった。
しかし、ネットワークを使ってよーく探してみると5000円くらいで(モトフィズとか)タンクバックが手に入ることもある。製作時間を考えると… 僕だったらそれかうね。
そして、大幅にパワーアップした自作タンクバック2も作製された…